飼育スタッフ @ 東武動物公園
動物たちに健康で長く幸せに過ごしてもらうために
トレーニング方法や環境作りを常に考えています。
動物たちが心身ともに健康で幸せに
動物園と遊園地が融合したハイブリッドレジャーランド東武動物公園。希少なホワイトタイガーをはじめ、全120種類1200頭の動物が飼育されている動物園で、北濱さんは、ライオン・アムールヒョウ・ホワイトタイガー・フタコブラクダ・チーター・ジャガー・マレーバクを担当しています。動物たちが心身共に幸せな生活を送れるよう「動物福祉」の向上に取り組んでいて、遊び道具を入れてあげたり、トレーニングを行い、良い刺激を与えるようにしたり、動物たちのためにさまざまな工夫をすることがやりがいとなっています。動物園の重要な役割に「種の保存」というのがあり、現在、絶滅危惧種のアムールヒョウの繁殖を目指して、大学と共同で、精子の状態やホルモンバランスを診たりと色々な研究を取り入れています。自然繁殖が理想ですが、人工授精まで視野に入れて取り組んでいて、それが成功したら、将来的には、野生に戻したいというのが大きな目標です。
ヘイケボタルの飼育技術と飼育用装置で特許取得。
動物飼育員を目指す人の希望になりたい。
神長さんは、動物だけでなく、園内のホタル観賞施設「ほたリウム」を担当し、2018年には、その飼育技術と飼育装置で特許を取得。現在は、班長として、15名程度のスタッフのマネジメントも行っています。特許取得は、16年間で築き上げてきたものですが、今後は、この内容を論文にまとめ書籍化し、一般の方に広くホタルについて知ってもらいたいと思っています。またこういった活動は、書籍化することで印税収入が得られるということもありますが、飼育員としての幅を広げ、飼育員の地位向上にも繋がり、今後この仕事を目指す人が増えることに期待していますと語ってくれました。
「命の大切さ」を学ぶワークショップから始める教育普及活動への取り組みが目標
ヒクイドリ・アクシスジカ飼育とバードショーを担当している池ノ上さんは、動物飼育だけでなく、来園されたお客様にガイドをしたり、動物とのふれあい体験も担当しています。日頃から教育普及活動のワークショップで勉強も続けていますが、動物園には実際にヒヨコやウサギ、モルモットなどとふれあいができる環境はあるので、そこを活かして子どもたちに「命の大切さ」を教えるワークショップを開き、少しずつプログラムを増やしていくことが目標だそうです。
普段見られない動物の姿の動画配信に挑戦
普段見られない動物の姿の動画配信に挑戦
主に担当しているのは、ラマ・ニホンザル・カニクイザル・ノドジロマキザル・リスザルで、動物たちに健康で長く幸せに生きてもらうために環境作りに工夫をしていますと話してくれた永山さん。今後は、来園したことがない、できないお客様に「普段見られない動物の姿」などを撮影、配信し、動物への興味を持ってもらうことで来園に繋げたり、動物についての理解や関心を深めてもらえるようにしていきたいと話してくれました。
卒業生たちから話を聞いて、動物たちや動物園、さらには後に続く飼育員の将来の姿まで考えていることに大変感銘を受けました。
ほたリウム内のヘイケボタルの飼育技術と装置で特許を取得し、キャラクターも制作されました。 動物を飼育するだけでなく、さらなる高みを目指します。
アムールヒョウに餌を与える際に尻尾に触れながら、ハズバンダリートレーニング※1を行っています。
※1動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的とした動物に自発的に行動を取らせるための訓練
動物園には水生生物も多数飼育しているので、幅広い知識が必要です。
動物たちとのスキンシップや観察は、健康状態を知るために毎日行います。
バックヤードでは、ジェフロイクモザルを調教中。
ふれあい体験を通じて、子どもたちに命の大切さを伝えていくことも動物園の大事な役割です。
動物たちを一番近くで観ることができるのは、飼育員の特権です。
動物の性質をよく理解した上で、安全にお客様に観てもらえるように常に気を配っています。
卒業生たち
- 神長 正さん
- 飼育スタッフ
- 北濱 健太さん
- 飼育スタッフ
- 松村 和博さん
- 飼育スタッフ
- 伊藤 真世さん
- 飼育スタッフ
- 永山 みつきさん
- 飼育スタッフ
- 関口 玲衣さん
- 飼育スタッフ
- 宮本 恵里さん
- 飼育スタッフ
- 新保 なつみさん
- 飼育スタッフ
- 大久保 孝哉さん
- 飼育スタッフ
- 鈴木 瑠奈さん
- 飼育スタッフ
- 池ノ上 季実香さん
- 飼育スタッフ