検疫探知犬ハンドラー @ 株式会社MILANコーポレーション
パートナーの検疫探知犬が、
楽しみながら探知活動をおこなってくれることが
嬉しいし、やりがいを感じる。
検疫探知犬にも色々な性格の子がいます。
どの犬とパートナーになっても、一定レベルまで持っていけるようになることがこれからの目標です。
動物検疫所成田支所から業務を委託され、検疫探知犬を用いた探知サービスを行う『株式会社MILANコーポレーション』。
検疫探知犬以外にも災害救助犬や麻薬探知犬の飼育管理の業務を委託業務にて行っている。千葉県成田市十余三に訓練所を有している。訓練所にて犬のトレーニングを業務の中で行っているが、今回取材に協力してくださった西さんと池田さんが成田空港で検疫探知犬の委託業務を行う場合は動物検疫所の検疫探知犬を使用しハンドラーとして業務に取り組んでいる。
検疫探知犬とは、持ち込みが禁じられている食品を動物検疫所にて探知犬と共に検査をする仕事になります。海外から日本への観光人数が増加する中、欠かすことができない重要な仕事です。
そこで検疫探知犬のハンドリング業務などを担当している西さんは「パートナーの検疫探知犬が、楽しみながら探知活動を行ってくれることが嬉しいしやりがい」と話をしてくれました。
今の仕事を目指したきっかけは「麻薬探知犬や検疫探知犬の仕事を知り、犬とハンドラーが信頼関係をもとに一緒に仕事をする姿を見て、私もやりたいと思いドッグトレーナー専攻への入学を決めた」と話します。現在では夢を叶えて業務に取り組む中で大切なことは、犬の気持ちを読み取ることと言います。
犬の動きや表情をよく観察することが必要。犬が匂いをずっと嗅いでいるのは、「検疫の対象物があるから」なのか「何かの動物の匂いがして気になっているだけ」なのかは、ちょっとした鼻の動きや表情に出るものです。ですから、動物を観察する目を養っておくことがとても大事だと思います。
また池田さんは「犬がケガをしないように周りの状況をよく見て、判断しながらハンドリングしていくことが難しいです」と話します。
空港には多くの利用者が集います。ハンドラーとしては、リードを一番長い状態にして犬の考えるように動かしてあげたいが空港のターンテーブル付近は人の動きが不規則で危険。
「犬が安心できる環境で業務ができるようサポートすることがとても大事なことです。」と話します。
西さんと池田さん共に、「担当する探知犬が検疫対象物を見つけ、家畜の伝染病の侵入を防ぐことに貢献できていることにやりがいを感じます。」大好きなパートナーと共に仕事をし社会貢献に繋がる今の仕事に誇りと自信を持って取り組む姿がとても印象的でした。
普段訓練を行っている訓練場より成田空港へ移動し業務が始まります。本日検査する便の状態などを把握します。検疫探知犬であるパートナーと共に便が到着する前に空港内でトレーニングを行う場合もあります。
西さんと池田さんはパートナーとして業務を行っています。1人では全てを確認できない為、コミュニケーションを取りながら連携して業務を効率良く行っていきます。
空港内にて荷物を手に取るお客様を観察し、全てのお客様の荷物を確認します。お肉などの食品が入っている際は座って教えてくれます。たくさんの人の間を移動する際、動物に危険が生じないよう移動ルートの確認は欠かしません。
移動するお客様を呼び止めて確認する場合や置かれている荷物に対し調べる場合もあります。様々な状況下で行うため全体を把握していなければなりません。
カートに乗せられている荷物も調査対象です。立ち上がり臭気を確認する動作も普段のトレーニングの中でしっかりと訓練し行います。
1便を終えると現場を離れ次の便が来るまで待機します。この時にはパートナーに何か変化はないか?補水を行ったり体調管理には常に気を配ります。
卒業生たち
- 西 マリエ
- ドッグトレーナー
ドッグトレーナー専攻卒業
- 池田 菜さん
- ドッグトレーナー
ドッグトレーナー専攻卒業