「動物介護士ってどんな仕事をするの?」
「動物介護士になるには資格が必要?」
動物介護士に興味がある人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか?
そこで本記事では、動物介護士の仕事内容や動物介護士になる方法、給料などについて解説します。将来、動物介護士になりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の概要
動物介護士とは?
動物介護士とは、病気や高齢が原因で介護が必要になった動物のお世話をする仕事です。仕事内容は、犬や猫の食事管理・身の回りのケア・しつけなど多岐にわたります。
高齢のペットは、持病を持っていることがほとんどです。そのため、動物介護士は介護をする動物の基本的な知識だけでなく、病気や認知症の知識などさまざまな専門的知識が必要になります。
動物介護士の仕事内容
動物介護士の仕事は、実際に動物の介護をするケースと、介護をしている飼い主にアドバイスをするケースの2つに分けられます。
動物の介護をする場合の、動物介護士の仕事内容の一例を紹介します。
- 排泄、食事の介助
- 散歩や遊びなどの運動
- マッサージやリハビリの補助
- 爪切り、ブラッシングなどのグルーミング
介護する動物の種類や容体によって、仕事内容は変わります。比較的、自由に動き回れる犬・猫であれば、排泄や食事の介助はあまり必要ありません。
しかし、寝たきり状態の動物の介護をする場合は、頻繁に様子を確認したり、寝返りをさせたりとお世話が大変になる可能性が高いでしょう。
飼い主に介護のアドバイスをおこなう場合は、飼い主から悩みを聞き出し、少しでもペットと飼い主が楽になれるような解決方法を伝えます。飼い主の心に寄り添うことも動物介護士の大切な仕事です。
動物介護士には資格が必要?
動物介護士になるために、資格の取得は必須ではありません。
しかし病気や高齢の動物を介護するには、さまざまな知識やスキルが必要になるため、動物介護士に関する資格の取得がおすすめです。
動物介護士に関する民間資格は数多くあり、どの資格を取得すべきか迷っている人もいるでしょう。以下では、動物介護士になったときに役立つ資格を、厳選して5つ紹介します。
- 動物介護士
- ペット介護士
- ペット介護インストラクター
- 老犬介護士
- 動物介護ホーム施設責任者
それぞれの資格について詳しくみていきましょう。
動物介護士
動物介護士は、一般財団法人 日本能力開発推進協会が主催する資格です。
動物介護士の資格についての詳細は、以下のとおりです。
特徴 | シニア期の動物に関する基礎知識と介護・病気についての基礎知識が学べる |
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取得方法 | 協会指定の認定教育機関でおこなう教育訓練の全カリキュラムを修了し、認定試験に合格する |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 約4ヵ月 |
受験料(税込) | 5,600円 |
資格試験は、在宅で受験できるのがポイントです。得点率70%以上で合格となるため、そこまで難易度は高くないといえるでしょう。
ペット介護士
ペット介護士は、群馬県にあるドッグコミュニティパーク 世界の名犬牧場と株式会社 学文社が共同で主催している資格です。
ペット介護士の資格についての詳細は、以下のとおりです。
特徴 | シニア期の犬や猫が元気に暮らすために欠かせない健康管理・しつけ・グルーミングなどの幅広いペットケア技術を学べる |
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取得方法 | 「ペット介護士養成講座」を受講し、認定試験を兼ねた最終課題に合格する |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 3ヵ月前後 |
受講受験料・認定登録料(税込) | 3万9,900円・7,040円 |
年齢や知識の有無などの受験資格がなく、未経験から動物介護士を目指す人におすすめの資格です。
ペット介護インストラクター
ペット介護インストラクターは、日本インストラクター技術協会が認定する資格です。
ペット介護インストラクターの資格についての詳細を紹介します。
特徴 | 犬・猫の基本的な介護方法から聴力・視力低下の対処法、適切な食事管理の方法などの幅広い知識を学べる |
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取得方法 | 2ヵ月に一度実施される認定試験に合格する |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 通信講座を使用する場合、最短で2ヵ月 |
受験料(税込) | 1万円 |
ペット介護インストラクターの資格を取得する方法は、認定試験に合格する方法と通信講座を受講する方法があります。認定試験は特に受験資格がないため、動物介護経験者であれば、即日取得できる可能性があります。
通信講座を利用する場合は、課題を全てクリアすると試験を受けずに資格の取得が可能です。ただし、通信講座を受講する場合は、受講料として5万9,800円(税込)がかかります。
老犬介護士
老犬介護士は、一般社団法人 日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が主催する資格です。
老犬介護士の資格についての詳細は、以下のとおりです。
特徴 | 犬の老化のサインにいち早く気付き、生活品質の向上につとめるための知識を学べる |
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取得方法 | 協会が認定する「老犬介護士養成講座」を修了し、認定課題で一定水準の知識と技術を満たす |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 約5ヵ月 |
受講料・受験料・認定交付料(税込) | 93,500円・0円・6,112円 |
老犬介護士は、資格取得後に実技スクーリングに参加すると、インストラクターライセンスの老犬介護士A級・B級・C級の資格が取得できます。
動物介護ホーム施設責任者
動物介護ホーム施設責任者は、一般財団法人 日本能力開発推進協会が認定する資格です。
動物介護ホーム施設責任者の資格について詳しくみていきましょう。
特徴 | 動物介護施設を開設・運営するために必要な技術や知識を学べる |
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取得方法 | 協会指定の認定教育機関でおこなう教育訓練の全カリキュラムを修了し、認定試験に合格する |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 約4ヵ月 |
受験料(税込) | 5,600円 |
動物介護士として独立を考えている人や、動物介護施設の運営に携わりたい人におすすめの資格です。
動物介護士になる方法
動物介護士は、実務経験や資格がなくてもペットホテルや動物病院などで働くことができます。
しかし、動物介護士は、病気または高齢の動物のお世話をするため、動物に対する専門知識や介護の知識が必要です。動物に関する知識がない人は、動物介護士として仕事をしていくのは難しいでしょう。
動物介護士になるための勉強は、独学でも可能です。しかし、より実践的な介護に関するスキルやシニア期の動物についての知識を学びたい人には、動物の専門学校へ入学することをおすすめします。
スキルも身につく専門学校がおすすめ
動物の専門学校では、実際に犬や猫と触れ合いながら、専門的な知識やスキルを学べます。
動物介護士に必要な動物の保定方法やしつけのスキルは、実際に動物に触れながら学ぶとコツがつかみやすいでしょう。実践で学んだスキルは、実際に動物を介護する際に役立ちます。
TCA東京ECO動物海洋専門学校では、動物介護士になるための知識・スキルが学べる授業が数多くあります。動物看護師専攻では、現役の獣医師に直接指導してもらえるため、就職後に役立つスキルを身に付けられるでしょう。
動物の専門学校への入学を検討している人は、ぜひ体験入学や資料請求を利用してみてください。
動物介護士に向いている人とは?
動物介護士に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 動物が好きな人
- 動物の異変に気付く洞察力がある人
- 細かい気配りができる人
動物介護士は、主に動物のお世話をする仕事のため、長時間動物と向き合うことになります。動物の命に関わる仕事でもあるので、動物が好きという気持ちがある人が向いているでしょう。
また、動物介護士は、お世話をしている動物の異変にいち早く気付くことも大切です。動物は言葉で自分の体調を伝えることができません。そのため、動物の少しの異変や違和感を察知できる洞察力が必要です。
お世話をしているペットが少しでも快適に過ごせるように、気配りができる人も動物介護士に向いているといえるでしょう。
動物介護士の主な就職先
動物介護士の主な就職先を紹介します。
- 動物病院
- ペットシッター
- 動物介護施設
- ペットホテル
- 動物保護施設
動物介護士は、動物に関する知識や介護のスキルを活かして、動物を預かりお世話をする職場に就職するケースが多くあります。
とくに資格を取得している動物介護士は、ペットシッターやペットホテルでシニア期の動物のお世話ができる人材として重宝される可能性が高いでしょう。
動物介護士は独立開業も目指せる
動物介護士は、自ら動物介護施設やペットホテルを開業することが可能です。開業する場合は、自分の理想の施設やホテルを作ることができ、働き方も自由に決められます。
ただし、これまで動物介護士として仕事をしたことのない人が、いきなり独立開業するのは危険です。動物介護について知識がないままに開業しても、需要のある施設やホテルの運営は難しいでしょう。実際に動物介護士としての経験を積んでから、開業を検討することが大切です。
現在、動物介護施設やペットホテルを開業している人は、動物介護士の資格だけでなく、愛玩動物飼養管理士やペットシッターなどのほかの動物に関わる資格を取得している場合が多くあります。開業する際には、別の動物に関する資格の取得がおすすめです。
動物介護士の給料は?
動物介護士の給料は、就職する業界によって異なります。
ペットホテルで動物介護士として働く場合、月収は18~26万円が平均です。
参考:indeed
動物病院の場合は、月収19~30万円になると予想されます。
参考:indeed
年収に換算すると、約215~360万円です。動物介護士として企業で働く場合は、夜勤や早朝勤務、宿直などが発生することもあります。時間外手当や宿直手当が出る場合も多く、就職する企業によってはもう少し給料が高くなる可能性があるでしょう。
動物介護士の将来性
動物介護士は、獣医師やトリマーなどを比較すると認知度の低い仕事です。しかし、徐々にペットの高齢化が進んでいる現在では、動物介護士の需要は高まると考えられるでしょう。
ペットの高齢化によって、認知症の発症や寝たきりになる老犬・老猫が増えています。ペットが寝たきりになった場合、自宅での介護が必要になるため、仕事などで介護できない飼い主が動物介護施設やペットシッターを利用するケースも少なくありません。
まだまだペットの高齢化は進む可能性が高く、動物介護士は将来性のある仕事といえます。
まとめ:動物介護士は今後需要が増える可能性がある仕事
動物介護士は、病気または高齢で介護が必要になった動物のお世話をする仕事です。
動物介護士になる際に必須となる資格はありません。しかし、動物の介護をするためには、動物に関する専門知識や介護のスキルが不可欠のため、これらを学ぶ必要があります。
動物介護士になるための知識や技術を身に付けたいという人には、動物の専門学校への入学がおすすめです。
TCA東京ECO動物海洋専門学校では、「動物看護師専攻」で動物介護士に必要な知識やスキルを習得できます。なかでも「動物内科看護学」の授業は、療法食や排泄の管理、投薬について学びます。さらに「動物内科看護学実習」では実際に動物たちとふれあいながら、実務に必要な技術を身につけることができます。。
実際に働いている獣医師から直接指導してもらえる機会もあり、より実践に近いスキルを学べる環境が整っています。
TCA東京ECO動物海洋専門学校では、無料の資料請求ができます。また、実際にどのような環境でどういった授業を行っているのか気になる人は、オープンキャンパスに参加してみてください。
動物介護士は、将来性のある仕事です。TCA東京ECO動物海洋専門学校で学び、ぜひ動物介護士を目指してみてください。