「ペットケアアドバイザーってどんな仕事なの?」
「ペットケアアドバイザーになるには資格が必要?」
ペットケアアドバイザーの仕事に興味を持っている人は、このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
そこで本記事では、ペットケアアドバイザーの仕事内容やペットケアアドバイザーになる方法、取得すると役立つ資格について解説します。
ペットケアアドバイザーを目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の概要
ペットケアアドバイザーとは?
ペットケアアドバイザーとは、犬や猫に関する基本知識やしつけ、食事療法などの知識を持つ人を指します。ペットケアアドバイザーの知識を活かし、飼い主にペットの正しい飼育方法やしつけ方法などのアドバイスを行うのが主な仕事です。
ペットケアアドバイザーは、ペットショップや動物病院、ペットホテルなど、ペット業界で広く活躍しています。とくにペットショップでは初めて犬や猫を迎える飼い主も多く、飼育方法やしつけの悩みなどを相談されるケースは少なくありません。
ペットは、飼い主の日頃の接し方やしつけ方法によって、その後の生活が大きく左右されます。ペットの正しい知識やしつけ方法を伝えることは、ペットだけでなくペットと暮らす飼い主の幸せにもつながるでしょう。
ペットケアアドバイザーのやりがい
ペットケアアドバイザーは、ペットに関する幅広い知識を持っているため、日常のお世話の方法だけでなく、栄養管理から老後のケア方法までさまざまな悩み事を解決できます。
ペットケアアドバイザーのアドバイスでペットの問題行動が解決した場合、飼い主から信頼を得られるようになるでしょう。飼い主から指名してもらえたり、感謝の言葉をもらえたりすることは、ペットケアアドバイザーの大きなやりがいとなります。
「こんなことができるようになった」「問題行動をしなくなった」などの飼い主からのうれしい報告は、ペットケアアドバイザーになってよかったと思える瞬間です。
ペットケアアドバイザーになるには?
ペットケアアドバイザーは、実務経験がなくてもペットショップや動物病院などに就職できます。
しかし、ペットケアアドバイザーの仕事には、最低限の犬や猫の知識が必要です。犬や猫について何も知らない状態であれば、飼い主に悩みを相談されても答えられない可能性があります。質問に正しく答えられない場合は、飼い主からの信頼を失くすことにもつながるでしょう。
犬や猫についての基本知識やしつけ方法、食事の栄養管理などの最低限の知識を学ぶためには、動物の専門学校に進学することをおすすめします。
実践しながら学べる専門学校がおすすめ
動物に関する専門学校は、トリマーやドッグトレーニング、動物看護師などさまざまなコースにわかれていることが一般的です。ペットケアアドバイザーになるための勉強は、どのコースで入学しても受けることができるでしょう。
動物の専門学校は、実際に犬や猫と触れ合いながら学べます。動物の安全な保定方法やしつけ方法などは、実践してみないとコツを掴みにくいのが特徴です。実践したことのあるペットケアアドバイザーのほうが、飼い主にわかりやすく説明できる可能性が高いでしょう。
TCA東京ECO動物海洋専門学校では、ペットケアアドバイザーになるための知識や技術を学べる授業が数多くあります。7500以上の国内外の施設や企業で研修でき、就職支援が充実しているのも魅力の1つです。
動物の専門学校への入学を検討している人は、ぜひ体験入学や資料請求を利用してみてください。
ペットケアアドバイザーには資格が必要?
ペットケアアドバイザーになるために必要な資格はありません。
ペットケアアドバイザーの業務である飼い主へのアドバイスは、資格を持っていない人でも行うことが可能です。しかし、取得しておくとペットアドバイザーの業務に役に立つ資格はいくつかあります。
また、何も資格を持っていない人よりも、動物に関する資格を保有している人のほうが、飼い主からの信頼も得やすいでしょう。
ペットケアアドバイザーを目指している人は、資格取得を検討してみてください。
取得しておくと役に立つ資格
ペットケアアドバイザーが取得しておくと役に立つ資格は、以下のとおりです。
- 愛玩動物飼養管理士
- JADP認定ペットケアアドバイザー
- JADP認定上級ペットケアアドバイザー
それぞれの資格の特徴や取得方法を紹介します。
愛玩動物飼養管理士
愛玩動物飼養管理士は、公益社団法人 日本愛玩動物協会が運営する資格です。愛玩動物飼養管理士には1級と2級があり、2級は満15歳以上の人であれば受験できます。
愛玩動物飼養管理士の資格の詳細は以下のとおりです。
特徴 | 動物関係法令や人と動物の関係学、犬猫のしつけ等の知識を学べる |
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取得方法 | 日本愛玩動物協会が提供する通信講座を受講し、認定試験に合格する |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 約6ヵ月以上 |
受講受験料・認定登録料(税込) | 2級:32,000円・8,000円
1級:34,000円・20,000円 |
愛玩動物飼養管理士は、ペットに関する幅広い知識を学べます。さまざまな分野の企業で活用できる資格なので、ペットケアアドバイザーを目指している人にもおすすめの資格です。
JADP認定ペットケアアドバイザー
JADP認定ペットケアアドバイザーは、一般社団法人 日本能力開発推進協会が運営する資格です。以前まで「ペット看護師」という名称の資格でしたが、2022年11月1日に現在の名称に変更されました。
JADP認定ペットケアアドバイザーの資格の詳細は、以下のとおりです。
特徴 | 犬・猫の性格や特徴、健康管理、食事療法などペットに関する幅広い知識を学べる |
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取得方法 | 協会指定の認定教育機関で行う教育訓練の全カリキュラムを修了し、認定試験に合格する |
資格取得までに必要なおおよその期間 | 約3ヵ月 |
受験料(税込) | 5,600円 |
JADP認定ペットケアアドバイザーは、犬・猫の基本知識やしつけ方法、健康管理法などの知識を有することを証明する資格です。ペットショップやペットサロンなど動物に関する業界では役立つ資格といえます。
JADP認定上級ペットケアアドバイザー
JADP認定上級ペットケアアドバイザーは、上記で解説したペットケアアドバイザーよりも動物看護に特化した資格です。
特徴 | 動物看護に関する基本知識や健康管理、病気別の対応などの専門的な知識を学べる |
取得方法 | 協会指定の認定教育機関で行う教育訓練の全カリキュラムを修了し、認定試験に合格する |
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資格取得までに必要なおおよその期間 | 約3ヵ月 |
受験料(税込) | 5,600円 |
JADP認定上級ペットケアアドバイザーでは、動物の検査・処置の補助方法を学べます。ペットの応急処置や診察の保定などの知識を学ぶこともできるため、ペットケアアドバイザーとして動物病院への就職を目指している人におすすめです。
ペットケアアドバイザーになるために必要な費用と期間
ペットケアアドバイザーになるためには、どのくらいの費用と期間が必要でしょうか?
ここでは、ペットケアアドバイザーになるために必要な費用を期間を解説します。
費用
ペットケアアドバイザーになるための知識を学ぶ方法によって費用は異なります。
資格の勉強をしながら犬・猫に関する基本知識を学ぶ際には、約4万~7万5,000円必要です。愛玩動物飼養管理士2級の場合、通信講座と認定試験には4万円かかります。JADP認定ペットケアアドバイザーの場合は、通信講座の認定試験に7万1,800円必要です。
一方、動物の専門学校でペットの知識を深める場合には、年間150万円ほどの授業料を用意しなければなりません。資格取得だけする場合と比較すると、専門学校への進学のほうが高額になります。
ペットケアアドバイザーに必要な資格だけ取得したい人には、通信講座を利用しての資格取得がおすすめです。ペットケアアドバイザー以外の動物に関わる仕事に興味がある人は、専門学校への入学を検討してみてください。
期間
ペットケアアドバイザーになるための最短の期間は約3ヵ月です。
ペットケアアドバイザーになるために必要なペットに関する最低限の知識は、資格取得することで身につけられます。
また、ペットに関する知識を身につけるために、動物の専門学校に入学する場合は、約2~3年の期間が必要です。
ペットケアアドバイザーに向いている人とは?
ペットケアアドバイザーの仕事に興味はあるけれど、自分に向いているのかわからないという人もいるのではないでしょうか?
ペットケアアドバイザーに向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 動物が好き
- 人と関わることが好き
- 人にわかりやすく説明することが得意
ペットケアアドバイザーは、ペットに関する知識を利用して、飼い主に飼育のアドバイスを行う仕事です。そのため、飼い主の悩みに応じたアドバイスを、わかりやすく伝える必要があります。
また、ペットケアアドバイザーは、就職先によっては動物と接するよりも、人と関わる機会のほうが多い可能性もあります。そのため、人とコミュニケーションをとることが苦手な人は、ペットケアアドバイザーに向いていないでしょう。
ペットケアアドバイザーの就職先
ペットケアアドバイザーの主な就職先を紹介します。
- ペットショップ
- 動物病院
- ペットホテル
- ペットサロン
- ペットカフェ
- ペットシッター
- 動物介護ホーム
ペットケアアドバイザーは、さまざまな動物に関する企業で活躍できます。
JADP認定上級ペットケアアドバイザーの資格を取得している場合は、とくに動物病院や動物介護ホームで即戦力として重宝される人材となるでしょう。
ペットケアアドバイザーは独立開業できる?
ペットケアアドバイザーの仕事だけで独立開業することは難しいと考えられます。
なぜなら、トリマーやドッグトレーナーなどと比較すると、ペットケアアドバイザーの活躍の場はまだまだ少ないためです。ペットケアアドバイザーの主な仕事は、飼い主へアドバイスをすることなので、アドバイスをするだけのお店を開くことは難しいでしょう。
しかし、ペットケアアドバイザーとしての知識を活かして、ペットシッターやペットホテルを独立開業することは可能です。
ペットケアアドバイザーは、老犬のケア方法や応急処置の方法などの知識もあるため、資格を持っていると、ほかの店との差別化を図れるでしょう。
ペットケアアドバイザーの給料は?
ペットケアアドバイザーの給料は、就職する業界によって異なります。
たとえば、ペットショップに就職する場合、ペットケアアドバイザーの月収は約18万~25万円が平均です。
参考:indeed
動物病院に就職する場合は、月収約19万~30万円になると予想されます。
参考:indeed
年収に換算すると約215万~360万となります。厚生労働省が公表したデータによると、令和4年度の一般労働者の賃金は、311万8千円です。平均賃金と比較すると、ペットケアアドバイザーは平均的な給料といえるでしょう。
参考:厚生労働省
まとめ:実践的なスキルを身につけるなら専門学校がおすすめ
ペットケアアドバイザーは、犬・猫に関する幅広い知識を活かして、飼い主に飼育のアドバイスを行う仕事です。
ペットケアアドバイザーには、必須となる資格はありません。しかし、飼い主にアドバイスをするには、犬や猫についての最低限の知識は必要となります。
犬や猫について学びたいという人は、実際に犬や猫と触れ合いながら勉強できる専門学校への進学がおすすめです。しつけ方法や犬・猫の保定方法なども実践しながら学べるため、飼い主へより具体的にアドバイスしやすいでしょう。
TCA東京ECO動物海洋専門学校では、ペットケアアドバイザーになるための知識や技術を学べる授業が豊富にあります。さまざまな実習先も用意されており、実践を通して犬や猫に関する知識を学ぶことが可能です。
ペットの需要が増えているなか、ペットケアアドバイザーの需要も増加すると考えられます。TCA東京ECO動物海洋専門学校でペットに関することを学び、ペットケアアドバイザーを目指してみてください。