いつでも生き物ファーストで仕事をする。
そこが大変でもあるけれど、一番大事なこと。
世界初展示の生物を一番初めに見られる。その後、水族館の飼育員やお客様が喜ぶ姿を見られることがやりがい。
観賞用海水魚、水棲無脊椎動物の輸出入や卸販売を行っている『ブルーコーナー』は、“世界一のサプライヤーになる”ことをミッションとし、国内外200を超える水族館や150店以上のペットショップと取引をしています。
どんなに特殊な生き物でも、世界各地の採集地へ赴き、自ら生体を捕獲し、水族館などへ供給することから「海の手配師」という異名を持ち、“日本初”や“世界初”といわれる展示を実現してきました。
ペットショップ向けの卸販売をメインに担当している湯山さんは、生体の捕獲、水族館等への生き物の納入や、テレビ番組の制作に協力することもあるそうです。生体を輸送するための活魚トラックの運転もできるようにと、大型免許も取得したと言います。現在の仕事について「全世界の水族館へ生き物を供給し、縁の下の力持ちとして、水族館を支えることができていることが誇りです」と魅力を話してくれました。扱う生き物の中には世界初展示となるものもありますが、「どのような生き物も、一番初めに見られることは、嬉しいですし、感動しますね。その生き物を納入した後は、水族館の飼育員の方々が“すごい!!”と喜んでくれますし、さらに展示されると一般のお客様が驚いたり、喜ぶ姿を見ることができます。それが本当にやりがいになっていますね。」と話してくれました。
ただし、生き物を扱っていると、どうしても状態が悪くてお客様にお出しできない時があるとのこと。「悪いことは言い難いものですが、悪い情報ほど早くお客さまに伝えるようにしています。正直に伝えた方が信頼されます。」とお客さまへの対応のコツについて話してくれました。また、生き物ファーストで動くので、海外からの生体の入荷が遅くなれば、荷解き作業が深夜までかかることもあるそうです。「時間的には大変ですが、生体が梱包されている時間を極力短くし、生体への負荷を少なくするために必要です。」と話します。
今後は、魚の病気に対しての薬の使い方など、病気への対応について知識を深めていきたいと言います。「世界一のサプライヤー」を目指して、仕事に対してひたむきに取り組む姿勢は見事の一言でした。
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