最新のテクノロジーを駆使した新しい都市型水族館で、海や川などの自然環境の大切さを伝え、地球環境問題について考えるきっかけを作っていきたい。
水槽を通して、生き物はこんなにもキレイで面白いんだということを伝えたい。
カワスイは、「世界の美しい水辺」をテーマに、川崎市を流れる多摩川からアジア、アフリカ、南米アマゾンの熱帯雨林まで、世界のさまざまな環境に暮らす生き物を、最先端の技術を駆使して展示している都市型水族館です。小山さんは、多摩川ゾーンとオセアニア・アジアゾーンの魚類を担当しています。大学で日本の淡水魚の保全や生態学についての研究をしていたのですが、生き物や環境問題について多くの方に「伝える海」として水族館に興味を持ち、改めて専門学校へ入学して、水族館の就職を目指しました。多摩川ゾーンでは、水槽を作ることも楽しいですが、この水槽を通して“自分達の国に住んでいる生き物は、こんなにもキレイで面白いんだ”ということを伝えたいと思っています。言葉で説明しなくても自分の伝えたいことをお客様に感じ取ってもらえるような水槽を作っていきたいとお話ししてくれました。
水槽の展示替えを行った後のお客様の反応を見ることがいつも楽しみです。
現在、アフリカゾーンとアジアゾーンを主に担当していて、生き物がイキイキしている姿を見られることや、展示替えした後のお客様の反応を直に感じられることが楽しいですし、やりがいとなっていますと話す飯村さん。新しい水族館をゼロから作り上げることも良い経験となっていますが、カワスイは水族館でありながら、爬虫類、鳥類、哺乳類も展示しているので、今後は他の動物も担当して、新しい知識や技術を習得していきたいと目標を話してくれました。
この環境があってからこそ、この生き物がいる。展示を通して自然環境の大切さを伝えたい。
南米ゾーンを担当している山﨑さんは、生き物だけでなく、水草や流木などを含めた美しい水景を見ていただき、そのまわりの樹木も含めた環境にも着目してほしいと語ってくれました。この環境だからこの生き物がいる、展示を通して自然環境の大切さを伝えていく。さらに今後は、水辺の植物にも力を入れ、豊かな自然を再現し、その魅力にも気づいてもらいたいと意気込みを伝えてもらいました。
理想の水族館を作り上げていくために、1つずつ積み上げていくことがやりがい
ナマケモノやカピバラなどの哺乳類、爬虫類、鳥類を担当している吉本さんは、商業施設内の様々な制約がある中、動物の飼育環境を整えたり、展示を作ったり、例えばナマケモノが動きやすいようにツタをはったり、新水族館オープンに向けて、ゼロから作り上げることは大変でしたが、充実感もありましたと教えてくれました。私自身、動物も好きですが、動物が好きな「人」も好きなので、人に何かを伝えることにも力をいれていきたいと思っていますというお話を聞いて、新しい水族館を創るみなさんの意気込みが伝わってきました。
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