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活躍する卒業生
2023.04.01
ドルフィンスイムガイド/ネイチャーガイド @ ドルフィンクラブ三宅島/earth wind &
海が好き、生き物が好き、自然が好き。島の自然とともに暮らしながら、たくさんの人にその魅力を伝えたい。
野生のイルカと泳げることが一番の魅力
三宅島は東京から南へ180㎞。伊豆諸島の中央に位置する火山島です。周囲を黒潮の海に囲まれ、気候は温暖多雨な海洋性気候です。島には多くの野鳥が生息していて「バードアイランド」とも呼ばれています。隣の御蔵島では、野生のミナミバンドウイルカと泳ぐこともできます。卒業生の塚本さんは、飼育されたイルカではなく、野生のイルカと泳げることに魅力を感じて、また人とは違ったことをやりたいという思いもありドルフィンスイムガイドを目指しました。ドルフィンスイムでは、お客様が一緒にイルカと泳いでいるところを見ること、ダイビングでは、お客様が見てみたいという魚(大きなカンパチやヤッコ系)を見せることができたり、「一緒について来てくれたから安心でした」と言われたりすることがとても嬉しく、やりがいとなっています。
寝ても覚めても島の自然とともに暮らしながら、たくさんの人に伝える。 生きている今そのものがネイチャーガイド。
菊地さんは、海と生き物が大好きで泳ぐことも好き、それに関わる仕事として、まずはドルフィントレーナーの道へ。トレーナーの仕事をしているうちにイルカの暮らしている本当の姿を見てみたいと思い、東京都の御蔵島の存在を知ったのがターニングポイントとなり、ガイドとして働くようになりました。2000年の噴火から4年半の避難生活では、学校の講師として授業を行っていましたが、避難解除になった時、やっぱりフィールドの仕事がしたいと思い、三宅島へ完全移住し、ネイチャーガイド養成講座を受け、ネイチャーガイドとしての仕事を始めました。陸のガイドだけでなく、そこに携わる、野鳥や火山、植物さらには人の暮らしもたくさん学んで人に伝える。三宅島に育ててもらったので、島の保全活動なども通じて恩返ししていきたいという想いがやりがいになっています。寝ても覚めても島の自然とともに暮らしながら、たくさんの人に伝えていく、生きている今そのものがネイチャーガイドに繋がっています。興味あることはやり続け、そこでの出会いやご縁が自分をさらに飛躍する道へ導いてくれると信じて、とにかくチャレンジ。知らないことを学ぶことは、今後の自分にどう活かせるか未知数なので、スペシャリストを目指してやり続けてくださいというメッセージもいただきました。
ガイドは船首に立ち、イルカの群れが来たら船頭さんに知らせます。船頭さんからOKが出れば、ガイドは“GO”(海に入って)という掛け声をかけて、お客様は入水します。
ダイビングのガイドは、お客様の安全を第一に考えて案内しながら、リクエストのあったお魚も探して見せてあげます。
ドルフィンスイムでは、イルカがどんなに近づいても触ることはNG。水中で、イルカと一緒に泳いだり、撮影するためには、スキンダイビングの練習も必要です。
伊豆岬に見られる地層で過去の噴火の歴史を説明します。
1983年の山腹割れ目噴火の溶岩流で埋没した小中学校跡が火山体験遊歩道になっているので、火山活動のすさまじさと計り知れない自然の力を見ることができます。
1983年の噴火で海底爆発により新鼻新山(にっぱなしんざん)は一夜でできました。
三宅島は別名バードアイランドといわれるほど野鳥の多い島の楽園です。アカコッコ
※1
館では、島の模型を使った地形の説明や珍しい野鳥の観察もできます。ネイチャーガイドの仕事は、自然だけでなく、野鳥や植物、その土地の文化や人の暮らしまで勉強し、人に伝えることも重要です。
※1 アカコッコは、伊豆諸島とトカラ列島でのみ繁殖する日本固有のツグミの仲間で、国の天然記念物となっています。
塚本
さん
ドルフィンクラブ三宅島スタッフ ドルフィンスイム/ダイビングガイド
菊地
さん
ネイチャーガイド earth wind &代表