ノルウェージャンフォレストキャットの特徴!大きさや飼い方を紹介!
2023.08.04
- 目次
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- ノルウェージャンフォレストキャットとは?
- ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
- 性格
- 被毛
- 体高・体重
- 平均寿命
- ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンの違い
- ノルウェージャンフォレストキャットの歴史
- ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方
- 運動しやすい環境を整える
- 年齢や目的に合ったフードを用意する
- 留守にしすぎないよう注意する
- ノルウェージャンフォレストキャットのお手入れ方法
- ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気
- 肥大型心筋症
- 糖尿病
- 毛球症
- 熱中症
- 皮膚疾患
- ノルウェージャンフォレストキャットの子猫を迎える方法
- 里親として迎える
- ペットショップやブリーダーから入手する
- ノルウェージャンフォレストキャットの値段
- ノルウェージャンフォレストキャットのよくある質問
- ノルウェージャンフォレストキャット並みに大きい猫はいる?
- ノルウェージャンフォレストキャットを飼って大変なことは?
- ノルウェージャンフォレストキャットの珍しい毛色は?
- ノルウェージャンフォレストキャットの抜け毛対策は?
- まとめ:ノルウェージャンフォレストキャットの特徴を覚えておこう
ノルウェー原産の長毛種の大型猫として知られる、ノルウェージャンフォレストキャット。
犬のように人懐っこい性格で、人間や先住猫とも馴染みやすく、比較的飼いやすいことから人気の高い猫種です。
今回はノルウェージャンフォレストキャットの特徴や、似ていると言われるメインクーンとの違い、飼い方のポイント、かかりやすい病気など、詳しく紹介します。
また、「ノルウェージャンフォレストキャット並みに大きい猫の種類は?」「抜け毛対策は?」といった、よくある質問にも答えていくので、あわせて参考にしてください。
ノルウェージャンフォレストキャットとは?
ノルウェージャンフォレストキャット(Norwegian Forest Cat)は、ノルウェー原産の大型の猫で、筋肉質でがっしりとした体つきや、端正な顔つきが特徴的です。
ノルウェージャンフォレストキャットという名前を直訳すると「ノルウェーの森の猫」であり、北欧の厳しい寒さにも適応する、ふさふさの長い被毛を持った猫種です。
日本では「ノル」と略称することがあり、海外では頭文字を取って「NFC」や「Weegie(ウェジー)」という愛称で呼ばれることもあります。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴について、以下の表にまとめました。
性格 | 温厚、賢い、フレンドリー、スキンシップが好き、甘えん坊、好奇心旺盛、遊び好き、我慢強い |
---|---|
被毛 | ダブルコート(二重構造)の長毛 |
体高・体重 | 体高:40~60cm前後・体重:3.5~7kg前後 |
平均寿命 | 11~14歳 |
それぞれ項目ごとに、詳しく見ていきましょう。
性格
ノルウェージャンフォレストキャットは、温厚で賢く、好奇心旺盛で、人によっては「犬っぽい」と感じることもあるぐらい人懐っこい性格の持ち主です。
飼い主とスキンシップを取ったり、おもちゃで遊んだりするのが大好きなので「たくさん構ってあげたい」という人とは、特に相性がよいでしょう。
また、人や他の猫と関わることも好み、我慢強い一面も持ち合わせているため、先住猫や小さな子どもがいる家庭でも安心して飼いやすいのが特徴です。
被毛
ノルウェージャンフォレストキャットは、ボリューム感のあるダブルコートの長毛種です。
ダブルコートとは、太くて張りのあるオーバーコート(上毛)の下に、密度が高く、柔らかなアンダーコート(下毛)が生えている二重構造の被毛を指します。一般的に、ダブルコートの猫はシングルコートの猫に比べて抜け毛が多いとされ、ノルウェージャンフォレストキャットも例外ではありません。
また、毛色の種類はブラウン系、レッド系、ブラック系、シルバー系、ブルー系、ホワイト系、クリーム系など、バリエーションが豊富です。
体高・体重
ノルウェージャンフォレストキャットは、筋肉質で骨太の、しっかりとした体つきをしています。
体高や体重は個体差がありますが、標準的な成猫の体高は約40〜60cm、体重はオスが約4.5〜7kg、メスが約3.5〜5.5kgです。腰の位置が高く、前足に比べて後ろ足がスラッと長いという身体的な特徴もあります。
平均寿命
ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命は、11〜14歳と言われています。
猫全体の平均寿命は14〜15歳とされているため、ノルウェージャンフォレストキャットはやや短命だといえるでしょう。
ただし、寿命は個体差が大きいので、14歳以上長生きするノルウェージャンフォレストキャットもなかにはいます。平均寿命は、あくまでも1つの目安として考えてください。
ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンの違い
ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンは、どちらも大型の長毛種で、一見するとよく似ています。
そのため、「どっちがどっちかわからない」「見分けがつかない」と感じる人も少なくありません。
両者を見分けるポイントとして、それぞれの違いを下記の表にまとめたので、参考にしてください。
猫種 | ノルウェージャンフォレストキャット | メインクーン |
---|---|---|
大きさ | 体高:40~60cm 体重:3.5~7kg | 体高:27~30cm 体重:4〜8kg |
輪郭 | やや逆三角 | やや丸い |
鼻筋 | まっすぐ | カーブしている(ジェントルカーブ) |
耳先 | 飾り毛はない | 飾り毛がある(リンクスティップ) |
ノルウェージャンフォレストキャットの歴史
ノルウェー原産のノルウェージャンフォレストキャットは、北欧神話に登場するほどポピュラーな猫で、ノルウェーでは古くから国民に親しまれてきました。
ノルウェージャンフォレストキャットのルーツは4000年前にさかのぼるという説もありますが、正確にはわかっていません。第二次世界大戦の最中、一度は絶滅寸前にまで追い込まれたものの、繁殖家たちの尽力によって危機を乗り越えました。
そして1978年にスウェーデンで猫種として登録され、1979年に初めてアメリカに輸出、1984年にはアメリカで猫種として登録されたという歴史があります。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方
ノルウェージャンフォレストキャットを飼う際には、以下3つのポイントに留意してください。
- 運動しやすい環境を整える
- 年齢や目的に合ったフードを用意する
- 留守にしすぎないよう注意する
それぞれの項目について、順番に見ていきましょう。
運動しやすい環境を整える
ノルウェージャンフォレストキャットは、適度に運動させないと太りやすい傾向があるため、1日5〜10分以上は遊んであげるようにしましょう。
また、ノルウェージャンフォレストキャットは高いところに登るのが好きなので、可能であれば部屋にキャットタワーやキャットウォークなどを設置し、運動しやすい環境を整えてあげることも大切です。
年齢や目的に合ったフードを用意する
猫を飼う際には、その子の年齢や目的に合ったフードを用意してあげることが欠かせません。
キャットフードは大きく分けると、子猫用、成猫用、シニア用があり、それぞれの年齢に合った栄養素が配合され、味付けにも違いがあります。また、ノルウェージャンフォレストキャットなら、筋肉量を維持するためのタンパク質や、毛玉の排出をサポートする食物繊維などが豊富に含まれたフードを選ぶのもおすすめです。
留守にしすぎないよう注意する
ノルウェージャンフォレストキャットは、甘えん坊で寂しがりやなので、なるべく留守にしすぎないのがベストです。
もし、仕事などで家を空ける機会がどうしても多くなってしまう場合は、その分、一緒にいるときにたくさん構ってあげるよう心がけましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットのお手入れ方法
ノルウェージャンフォレストキャットは被毛が長く、毛量も非常に多いため、こまめなブラッシングが欠かせません。
被毛が絡まって毛玉ができてしまうと、取り除くのはなかなか困難なので、できれば毎日ブラッシングしてあげるのがおすすめです。
また、ノルウェージャンフォレストキャットに限りませんが、長毛種の猫はお腹を下したときに、おしり周りの毛に排泄物がへばりついてしまうことも珍しくありません。心配な場合は、おしり周りの毛をトリミングサロンなどで定期的に短くカットしてもらっておくと安心です。
爪が伸びすぎると、人や家具を傷つけてしまうことがあるので、定期的な爪のケアも忘れずに行いましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすいと言われている病気は、主に次のようなものが挙げられます。
- 肥大型心筋症
- 糖尿病
- 毛球症
- 熱中症
- 皮膚疾患
それぞれの特徴や気をつけるべきポイントについて、順番に見ていきましょう。
肥大型心筋症
肥大型心筋症は、心臓の筋肉の壁が肥厚していく進行性の病気です。
初期症状はほとんどなく、進行にともなって徐々に疲れやすくなっていき、重症化すると食欲の減退や荒い呼吸、咳などの症状が現れることがあります。無症状で発症している場合の余命は3〜5年、症状が出てからは長く生きられないケースが多いと言われています。
遺伝的な要因で発症するのではないかと考えられていますが、正確な原因についてはわかっていません。
糖尿病
糖尿病とは、簡単にいうと、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンがうまく作用しなくなり、血糖値が高い状態が続いてしまう病気です。
血糖値が高い状態が続くと、体内のさまざまな臓器に障害が起こり、重大な合併症を引き起こして、命に関わるケースも少なくありません。初期症状としては多飲多尿が見られ、進行にともなって、食べているのに痩せていくようになり、重症化すると激しい嘔吐や下痢、ふらつきなどの症状が現れるようになります。
肥満は糖尿病の原因になりやすく、ノルウェージャンフォレストキャットは肥満になりやすい猫種のため、しっかり運動させることや、フードに気を遣うことなどを日頃から意識しましょう。
毛球症
毛球症は病名ではありませんが、毛玉を吐くことや、毛玉がうまく排泄されず胃や腸に溜まり、食欲不振や体調不良などに陥ってしまうことを指します。
猫はザラザラとした舌をブラシのように使って毛づくろいする習性がありますが、毛づくろいの頻度が多いと大量の被毛が体内に取り込まれるため、毛球症を発症する可能性が高まります。
ノルウェージャンフォレストキャットは特に毛量が多く、毛球症になりやすいので注意が必要です。必要以上に毛づくろいさせないためには、ストレスが溜まらないよう配慮してあげることや、こまめにブラッシングしてあげることなどを心がけましょう。
また、毛玉ケアのフードや猫草も予防につながります。
熱中症
北欧生まれのノルウェージャンフォレストキャットは、ダブルコートで毛量が多く、熱がこもりやすいため、熱中症になりやすい傾向があります。
真夏に限らず、暑い日はエアコンを使用して快適な室温を保ち、水分補給もこまめにできるよう環境を整えることが大切です。
皮膚疾患
ノルウェージャンフォレストキャットは長毛かつ被毛が密集しているため、湿度の高い時期には雑菌が繁殖しやすく、皮膚疾患を引き起こしやすい傾向があります。
皮膚疾患を予防するためには、こまめにブラッシングをして体を清潔に保つことを心がけてください。また、シャワーを嫌がらない場合は、定期的にシャンプーをしてあげるのもよいでしょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫を迎える方法
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫を家族として迎える方法は、主に次の2つです。
- 里親として迎える
- ペットショップやブリーダーから入手する
それぞれの方法について、具体的に見ていきましょう。
里親として迎える
ノルウェージャンフォレストキャットを飼いたい場合、里親として保護猫を迎えるのも1つの方法です。
保護猫の譲渡は、以下のような場所で行われています。
- 保健所
- 動物愛護センター
- 譲渡会
- 保護施設
- 里親募集サイト
譲渡にはそれぞれ条件があり、事前に講習の受講が必要なケースもあります。詳しくは、保護猫の譲渡をおこなっている機関や団体に問い合わせてください。
ペットショップやブリーダーから入手する
ノルウェージャンフォレストキャットは、ペットショップやブリーダーからも入手できます。
特に毛色や柄、血統にこだわりがある場合は、ノルウェージャンフォレストキャット専門のブリーダーから入手するのがおすすめです。
ノルウェージャンフォレストキャットの値段
色や柄、月齢、タイミングによっても異なりますが、ノルウェージャンフォレストキャットの平均価格は20万円前後と言われています。
実際に調べてみたところ、ペットショップのコジマでは118,800円〜382,800円(税込)が提供価格となっていました。(2023年5月23日現在)
ノルウェージャンフォレストキャットのよくある質問
ここからは、ノルウェージャンフォレストキャットに関する以下のような質問に答えていきます。
- ノルウェージャンフォレストキャット並みに大きい猫はいる?
- ノルウェージャンフォレストキャットを飼って大変なことは?
- ノルウェージャンフォレストキャットの珍しい毛色は?
- ノルウェージャンフォレストキャットの抜け毛対策は?
それぞれの回答をチェックして、疑問の解消に役立ててください。
ノルウェージャンフォレストキャット並みに大きい猫はいる?
大型の猫としては、次のような種類が挙げられます。
- オシキャット
- サイベリアン
- チャウシー
- ブリティッシュショートヘア
- ベンガル
- メインクーン
- ラガマフィン
- ラグドール
ノルウェージャンフォレストキャットを飼って大変なことは?
ノルウェージャンフォレストキャットは、長毛かつ毛量の多いダブルコートのため、年間を通して抜け毛が多く、部屋のそうじが大変だと感じる飼い主さんが多いようです。
ノルウェージャンフォレストキャットの珍しい毛色は?
ノルウェージャンフォレストキャットにはさまざまな毛色がありますが、「ダイリュートキャリコ」という淡色の三毛は特に珍しいと言われています。
中でもオスの三毛は非常に珍しく、ほとんど存在しないため、出会えれば非常にラッキーだといえるでしょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの抜け毛対策は?
抜け毛対策としてはブラッシングが非常に大切です。
通常は1日に1回、特に抜け毛が増える夏場は1日に2回はブラッシングをおこないましょう。
まとめ:ノルウェージャンフォレストキャットの特徴を覚えておこう
今回は、ノルウェージャンフォレストキャットについて詳しく解説しました。最後に改めて特徴をまとめます。
性格 | 温厚、賢い、フレンドリー、スキンシップが好き、甘えん坊、好奇心旺盛、遊び好き、我慢強い |
---|---|
被毛 | ダブルコート(二重構造)の長毛 |
体高・体重 | 体高:40~60cm前後・体重:3.5~7kg前後 |
平均寿命 | 11~14歳 |
ノルウェージャンフォレストキャットは、ボリュームのある被毛がチャームポイントの1つですが、長毛かつ毛量が多いからこそ、熱中症や毛球症、皮膚疾患を起こしやすいため、特に注意が必要です。また、もともと太りやすい体質なので、運動不足にならないよう、キャットタワーやキャットウォークなど、自主的に運動したくなるような環境を整えてあげてください。
ぜひ今回の内容を参考に、ノルウェージャンフォレストキャットについての知識を覚えておきましょう。