マイクロブタの特徴は?大きさ・寿命・お世話の仕方を徹底解説
2024.07.04
- 目次
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- マイクロブタとは?一般的なブタとの違い
- マイクロブタの特徴
- マイクロブタの大きさと体重
- カラーバリエーション
- マイクロブタの性格
- マイクロブタの寿命
- マイクロブタを飼うメリット・デメリットとは?
- マイクロブタを飼うメリット
- 人懐っこく、飼い主との絆が強い
- 抜け毛や体臭が少ない
- マイクロブタを飼うデメリット
- 適切な飼育環境の確保が必要
- 医療費の負担が大きい
- マイクロブタの購入方法と値段について
- マイクロブタの購入方法
- マイクロブタの値段相場
- マイクロブタを飼う際は届け出が必要
- マイクロブタの飼育環境とお世話の仕方
- 適切な飼育スペースと設備
- 餌と与え方
- 爪切り
- ブラッシング
- 運動
- マイクロブタの病気と予防対策
- 肥満
- 皮膚病
- 寄生虫
- 歯周病
- 生殖器系の疾患
- まとめ|マイクロブタとのふれあいを楽しもう
マイクロブタは、かわいらしい姿と穏やかな性格から、近年人気が高まっているペットの一種です。
この記事では、マイクロブタの特徴から、大きさや寿命、お世話の仕方までを解説します。マイクロブタに興味がある方や飼育を検討している方はぜひ参考にしてください。
マイクロブタとは?一般的なブタとの違い
マイクロブタは2000年代にイギリスで品種改良された、ミニブタよりさらに小さなサイズにブタのことです。
「マイクロブタ」という品種のブタがいるわけではなく、成長したときの体重が18~40kgまでの小さなサイズのブタの総称です。小さいサイズから「ティーカップピッグ」や「マイクロピッグ」と呼ばれることもあります。
小さいブタとしては「ミニブタ」を思い浮かべる方も多いでしょう。ミニブタもマイクロブタと同様に、特定の品種ではなく100キロ以下のブタの総称です。
マイクロブタの特徴
ここでは、マイクロブタの大きさや体重、カラーバリエーション、性格と行動パターン、寿命について詳しく見ていきます。
特徴を知り、適切に飼育するための参考にしてください。
マイクロブタの大きさと体重
マイクロブタの大きさと体重は以下の通りです
- 生まれたばかりの頃: 300〜500g
- 生後1ヵ月頃: 約2kg
- 成体:一般的に20kg前後
マイクロブタは一般的なブタ(100〜300kg)やミニブタ(40〜100kg)に比べて非常に小型で、成体でも中型犬や大型犬程度の大きさです。個体によっては40kgほどにまで成長することもあります。
カラーバリエーション
豊富なカラーバリエーションはマイクロブタの魅力のひとつです。色柄は個体によってもそれぞれに個性があります。
主なカラーバリエーションは以下の通りです。
- ピンク(白)
- 黒
- ブチ柄(まだら模様)
- グレー
- 茶
- キャラメル
- ジンジャー
- 白ブチ模様
ブラウン系(茶色、キャラメル、ジンジャーなど)の個体は比較的珍しく、値段が高くなる傾向があります。また、黒地に白が入った牛柄も希少種で人気があります。
マイクロブタの性格
マイクロブタは好奇心旺盛で遊び好きな性格です。人懐っこく、甘えるのが大好きです。
非常に賢い動物で、適切なトレーニングをすれば「おすわり」や「待て」などもできます。比較的簡単にトイレのしつけもでき、室内での飼育がしやすい特徴もあります。
一方で、繊細でストレスに弱い動物でもあります。そのため、適切な環境やケアが必要です。
マイクロブタの寿命
マイクロブタの寿命は10年〜15年とされています。
マイクロブタがペットとして飼育されるようになってからの歴史が比較的浅いため、十分な寿命データではない可能性もあります。適切な環境で飼育することで、より長生きできると考えられています。
マイクロブタを飼うメリット・デメリットとは?
マイクロブタを飼うことには、多くのメリットとデメリットがあります。
飼育を検討している方は、以下のメリットとデメリットを十分に理解し、自身のライフスタイルに合うかどうかを慎重に検討する必要があります。
マイクロブタを飼うメリット
人懐っこく、飼い主との絆が強い
マイクロブタは非常に人懐っこく、知能が高いため、しつけがしやすい動物です。トイレトレーニングや輪をくぐる芸、ボールを転がす遊びなどを通じて、飼い主との楽しい時間を共有できるでしょう。
抜け毛や体臭が少ない
マイクロブタはほとんど毛が抜けないため、ペットアレルギーを持つ人にも比較的飼いやすいです。また、犬や猫と比べて体臭も少ないため、室内での飼育に向いています。
マイクロブタを飼うデメリット
適切な飼育環境の確保が必要
マイクロブタには一定の運動スペースが必要です。「マイクロ」とはいえ、2〜3年で予想以上に大きくなることもあります。狭い住環境ではストレスを感じることがありますので、広めのスペースを確保することが重要です。
医療費の負担が大きい
マイクロブタの診察が可能な獣医が少ないため、医療費が高額になることがあります。また、症状によってはマイクロブタ専用の医療設備が必要な場合もあり、緊急時の対応が難しいケースもあるでしょう。
マイクロブタの購入方法と値段について
ブリーダーやペットショップでの購入方法とマイクロブタの値段相場について詳しく説明します。
マイクロブタの購入方法
マイクロブタは一般的なペットショップではほとんど取り扱われていません。主に以下の方法で購入することができます。
- マイクロブタ専門のブリーダー
- マイクロブタカフェ
マイクロブタ専門のブリーダーから直接購入するのが一般的です。ブリーダーはマイクロブタの繁殖と販売を専門におこなっているため、購入後のサポートにも対応してくれることが多いのが強みです。
一部のマイクロブタカフェでは、ブタの繁殖と販売をおこなっています。カフェを通じて購入相談ができます。カフェでは実際にマイクロブタと触れ合うことができ、購入後のサポートも受けられます。
興味がある方は、まずはマイクロブタカフェで実際に触れ合ってみるのもいいでしょう。
マイクロブタの値段相場
マイクロブタの値段は、一般的に10万円から30万円程度です。色や血統、月齢、体重によって価格は異なります。月齢が若く、体重が軽いほど高価になるのが一般的です。
マイクロブタを飼う際は届け出が必要
マイクロブタは家畜伝染病予防法の対象動物です。家畜の伝染病予防のために飼育を始める際には、保健所への届け出が義務付けられています。
多くの自治体では、マイクロブタを飼育する場合、市区町村への届け出も必要とされています。地域によって規定が異なる場合があるため、事前に確認してください。
参考:東京都家畜保健衛生所 愛玩用ブタ(ミニブタ、マイクロブタ等)を飼うにあたって
マイクロブタの飼育環境とお世話の仕方
マイクロブタを健康に育てるためには、適切な飼育環境と日常のお世話が欠かせません。
ここでは、飼育スペースの整備や餌の与え方、日常的なケアについて詳しく説明します。
適切な飼育スペースと設備
マイクロブタは好奇心旺盛で探索することが好きなため、自由に動き回れるスペースを確保する必要があります。
飼育スペース内に危険物がないか確認し、電気コードや小さな物は誤飲の原因になるため、片付けておきましょう。
集団行動を好む習性があるため、飼い主とコミュニケーションを取りやすいリビングなどを主な生活場所とすることがおすすめです。飼い主不在時や就寝時用に、十分な大きさのケージも準備しましょう。
寝床にはふかふかのベッドや毛布を用意し、快適な環境を作ってあげましょう。温度管理も重要です。マイクロブタは寒さと暑さの両方に弱いため、冬は18℃以上、夏は24℃程度の室温を保つことが推奨されています。
餌と与え方
マイクロブタは一般的なブタと同様に食欲旺盛です。過度の餌やりは肥満の原因となるため、適量を守りましょう。
主食にはマイクロブタ専用のペレットや消化を助けるために繊維質を多く含む野菜、果物を中心に与えます。
おやつはしつけの際のご褒美として適度に与えましょう。ただし、与えすぎには注意が必要です。
爪切り
マイクロブタの爪は自然に削れることが少ないため、定期的な爪切りが必要です。個体差はありますが、室内飼育の場合は一般的に1ヵ月に1回程度が目安です。
血管を避けて、小型犬用の爪切りなどを使って、先端だけを少しずつ切ります。慣れない場合は、対応可能な獣医やペットサロンに依頼すると安心です。
ブラッシング
マイクロブタは毛の手入れも重要です。毛の絡まりを防ぐだけでなく、血行を促進し、皮膚や毛の状態を良好に保つ効果があります。ブタ毛ブラシや柔らかいゴムブラシを使って優しく毛を整えます。
普段は抜け毛が少ない動物ですが、換毛期にはごっそりと毛が抜けることもあります。こまめなブラッシングをおこないましょう。
運動
毎日の運動はマイクロブタの健康維持に欠かせません。毎日少なくとも30分の散歩をおこないます。安全な場所を選び、リードをつけて歩かせましょう。
室内ではボールやおもちゃを使って、楽しく運動させるのもおすすめです。
マイクロブタの病気と予防対策
マイクロブタを健康に育てるためには、病気の予防と早期発見が重要です。ここでは、マイクロブタがかかりやすい病気とその予防対策について詳しく説明します。
肥満
マイクロブタは食欲旺盛で、過度に食べ過ぎると肥満になりやすいです。肥満は様々な健康問題を引き起こすため、バランスの取れた食事を与えましょう。
毎日の運動や定期的な体重チェックも大切です。
皮膚病
マイクロブタは皮膚がデリケートで、皮膚病にかかりやすいです。特に湿疹やかゆみなどが見られたら、早めに対応しましょう。
皮膚病を予防するためには、こまめなブラッシングと、飼育環境を清潔に保つことが大切です。
寄生虫
マイクロブタにはノミやダニなどが寄生することがあります。飼育環境を清潔に保ち、獣医の指導の下、定期的な駆虫薬の投与などで予防しましょう。
歯周病
マイクロブタは歯周病にもかかりやすいです。歯周病は口臭や歯の脱落などを引き起こすため、予防が重要です。
専用の歯ブラシを使った定期的な歯磨きに加え、歯石がつかないように、硬い食べ物を与えて自然に歯を磨かせるのも効果的です。
生殖器系の疾患
マイクロブタは生殖器系の疾患にも注意が必要です。獣医による定期的な健康チェックを受けることで、早期発見と予防が可能です。
発情期の問題行動や生殖器の病気を予防するために、去勢や避妊手術の検討も推奨されています。
まとめ|マイクロブタとのふれあいを楽しもう
マイクロブタは、小さな体と穏やかな性格、さらにはさまざまな芸を覚える能力など、他のペットとは一味違った魅力を持っています。
ペットとしてはまだ一般的とはいえないため、飼育を検討している方はこの記事を参考に、特徴やメリット・デメリットなどを知り、適切な準備をおこないましょう。