フェレットの飼い方は?気になる臭いや寿命、種類やエサまで解説
2024.11.14
- 目次
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- フェレットの基本情報
- フェレットの生態と特徴
- フェレットの寿命
- フェレットは臭い?
- フェレットの主な種類
- マーシャルフェレット
- マウンテンビューフェレット
- パスバレーフェレット
- アンゴラフェレット
- フェレットを飼う際に必要な費用
- フェレットの値段
- 飼育環境を整えるための初期費用
- 日常の飼育・維持費
- フェレットのしつけと日常ケア
- しつけの方法
- スキンシップと遊び方
- 定期的な世話とお風呂
- フェレットの注意すべき病気と予防法
- フェレットを飼うために必要な知識とポイント
- 飼育グッズとケージ選び
- 適温と明るさの管理
- トイレ
- エサと与え方
- 多頭飼いのポイント
- フェレットになついてもらうためには
- まとめ|正しい知識を身につけてフェレットと楽しい毎日を過ごしましょう
フェレットは、その愛らしい見た目と好奇心旺盛な性格から、近年ペットとして注目が集まっています。
小動物らしい愛くるしい仕草と、人懐っこい性格で人気のフェレット。飼ってみたいと考えている方もいるのではないでしょうか?
フェレットをペットとして迎えることを検討している方は、その生態や特徴、寿命、飼育の注意点などをしっかりと理解しておくことが大切です。本記事では、フェレットを家族に迎える前に知っておきたい基本情報から、飼育に必要な知識、注意すべき病気まで詳しく解説します。
フェレットの基本情報
柔らかな毛並みとクリクリとした目が特徴で、活発で遊び好きな一面も魅力の一つです。
フェレットの生態と特徴
フェレット(学名:Mustela putorius furo)は、イタチ科イタチ属に分類される小型の哺乳類です。野生のヨーロッパケナガイタチを家畜化したものだといわれており、約2000年前から家畜として飼育されてきました。
見た目はイタチのような細長い体をしており、体長は約30〜50cm、体重は0.7〜2kg程度で、オスのほうがメスよりも大きくなる傾向があります。また、夜行性のため昼間は寝ていることが多いものの、適応力が高く、飼い主が起きている時間帯に合わせて活動するようになることもあります。
性格は、好奇心旺盛で遊び好き、そして人に対しても懐きやすく、飼い主と遊ぶことを好みます。
そのため、十分な運動量を確保してあげることが大切です。群れで生活する習性があり、寂しがり屋な一面も持ち合わせています。
しつけもしっかり覚えてくれるため、犬や猫と同じように飼育しやすい動物といえるでしょう。
フェレットの寿命
フェレットの平均寿命は、適切な食事と環境下で飼育した場合、約5〜10年と言われています。しかし、個体差や飼育環境によって寿命は大きく左右されます。
中型哺乳類に比べると相対的に短命ですが、なかには15年生きた個体もいます。ただし、体が弱く病気にかかりやすい特性があり、特に内蔵の疾患や癌が多く見られます。
より長く一緒に過ごすためには、適切な食事や健康管理が大切です。
フェレットは臭い?
フェレットを飼ううえで気になるのが、その体臭です。フェレットはスカンクに近い種ですが、日本国内で扱われている品種は臭腺が取り除かれているため、強烈な臭いはしません。
臭いの原因は、フェレットの肛門腺から分泌されるオイルで、それが独特の臭いを発します。去勢・避妊手術を施すことで臭いが軽減されることが多くあります。また、飼育環境を整え、定期的なケアをすることによって、さらに臭いを抑えられるでしょう。
フェレットの主な種類
フェレットにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。ペットとして飼育されているフェレットには、主に以下の4つの種類があります。
マーシャルフェレット
マーシャルフェレットは、アメリカ、ニューヨークを原産地とし、ペットとして最もポピュラーなタイプです。フェレットのなかでも噛み癖が少ない温和な性格が特徴です。
比較的身体が細身で、顔もほっそりとした形をしています。優しい性格で人懐っこいため、初心者にも飼育しやすいでしょう。
マウンテンビューフェレット
マウンテンビューフェレットは、マーシャルフェレットよりもやや身体が大きい品種です。性格は活発で、人懐っこいのが特徴。遊び好きのため、運動できる環境を整えてあげることも大切です。
パスバレーフェレット
ノースカロライナ州を拠点とするパスバレーフェレットは、健康状態が良く、流通個体数が最も多い品種です。体毛のカラーバリエーションが豊富で、ほっそりとした身体と顔つきをしているマーシャルフェレットに比べ、丸っこい顔つきをしています。穏やかな性格のため、初めてフェレットを飼う方でも安心して飼育できます。
アンゴラフェレット
アンゴラフェレットは長毛種で、美しい長い毛が特徴です。ただし、長毛のため毛玉ができやすく、定期的なブラッシングが必要です。
また、アンゴラフェレットは他の種類と比べると少々高価といわれています。
フェレットを飼う際に必要な費用
フェレットを飼い始めるにあたって、どれくらいの費用がかかるのか、初期費用と毎月の飼育費に分けて見ていきましょう。
フェレットの値段
フェレットの値段は、種類や毛色、月齢、生産者によって異なりますが、一般的には10,000〜50,000円程度です。レアな品種となると10万円や20万円といった値段がつくこともあります。
飼育環境を整えるための初期費用
初期費用としては、合計で20,000〜50,000円程度が見込まれます。必要な飼育用品は、ケージ、トイレ、ハンモック、食器・水入れ、おもちゃなどです。
特にケージは多頭飼いの場合は大きめのものが必要になります。また、フェレットは丸まって寝られる場所を好むため、ハンモックは必須アイテムです。
日常の飼育・維持費
月々の飼育費用は、5,000〜15,000円程度が一般的です。
主な内訳は、エサ代、トイレ砂代などに加え、定期的な獣医の診察費など医療費も考慮する必要があります。フェレットは肉食動物のため、エサは動物性脂肪を多く含むフェレット用のドライフードを与えるのが一般的です。
フェレットのしつけと日常ケア
フェレットのしつけと日常ケアは、健康で幸せに生活させるために非常に重要です。
しつけの方法
フェレットは賢い動物で、根気強く教えることで、トイレの場所を覚えたり、簡単な芸を覚えたりすることができます。叱るのではなく、良い行動を褒めて報酬を与えることでしつけやすくなるでしょう。
トイレは、角で排泄する習性を活かせば場所を覚えさせることができます。
スキンシップと遊び方
フェレットは好奇心旺盛で活発な性格のため、起きている時間帯は常に動き回っていることが多く、日常的に遊んであげることが必要です。安全なおもちゃを使って一緒に遊んだり、スキンシップを通して絆を強めましょう。 トンネルやハンモックなどを設置してあげると、喜んでくれます。
定期的な世話とお風呂
フェレットは体臭が気になる動物です。定期的な入浴やブラッシング、耳掃除、爪切りなどのケアが必要になります。特にしっぽの付け根部分は、体の構造上汚れが付きやすいため、フェレット専用のシャンプーを使って、念入りにお風呂で洗ってあげましょう。入浴の頻度は、1ヵ月に1回程度が推奨されています。
頻繁な入浴は皮膚の健康に影響を与える可能性があるため、適度におこないましょう。
フェレットの注意すべき病気と予防法
フェレットは、体が弱く病気にかかりやすい特性があります。以下の病気に対する予防法が重要です。
- ジステンパー感染症
ジステンパー感染症はフェレットにとって非常に危険な、致死率の高い病気です。犬用のワクチンが代用されており、1歳になるまでに3回、その後年1回の予防接種が推奨されています。 - フィラリア症
フィラリアは蚊が媒介する病気で、月1回の予防薬服用(5月〜11月頃)が必要です。
その他にも、フェレットは副腎疾患やインスリノーマなどの病気に罹りやすいです。ただし、これらは定期的な健康診断と予防接種を受けることで予防できます。日頃から健康状態はよく観察しましょう。
フェレットを飼うために必要な知識とポイント
フェレットを飼うために必要な知識とポイントを以下にまとめます。
飼育グッズとケージ選び
フェレットは狭い場所を好みます。広すぎないサイズのケージと居心地の良い寝床を用意しましょう。また、ジャンプ力があるので、高さのあるケージを選ぶか、天井網を設置する必要があります。
その他、トイレ、食器、ハンモック、隠れ家なども設置してあげましょう。噛むのが好きという習性があるため、おもちゃは耐久性のあるものを選んでください。
適温と明るさの管理
フェレットは温度変化に敏感なので、室温は20〜25℃を保つようにしましょう。また、直射日光を避け、風通しの良い場所で適度な明るさを管理することが大切です。
特に、夏場と冬場は気温の変化が激しい時期です。エアコンやヒーターなどは24時間使用して、極端に室温が変化してしまわないように注意しましょう。
トイレ
フェレットはトイレの場所を覚えるため、ケージ内にフェレット用のトイレを設置しましょう。トイレは毎日掃除をし、清潔に保つことが大切です。
エサと与え方
フェレットは肉食性の強い雑食動物です。フェレット専用のフードを中心に、高タンパク質で低炭水化物な食事を与えることが理想です。
食物繊維は消化できないため、野菜や穀類は与えないでください。その他にもチョコレート、玉ねぎ、にんにく、ニラ、ネギ、アルコールや、コーヒー・紅茶などカフェインを含むものは、中毒を起こして命にかかわる危険があるため絶対に与えてはいけません。
また、水は常に新鮮なものを用意し、いつでも飲めるようにしておきましょう。
多頭飼いのポイント
フェレットは社会性があり、複数で飼育することもできますが、相性が悪い場合は喧嘩をすることがあるため注意が必要です。先住フェレットがいる場合は、徐々に新しいフェレットを慣らしていくようにしましょう。
多頭飼いの場合は、大きめのケージが必要になります。また、個体ごとに異なる性格や嗜好があるため、各個体に応じた適切なケアをしましょう。
フェレットになついてもらうためには
フェレットになついてもらうためには、毎日スキンシップをはかり、時間をかけて信頼関係を築くことが大切です。また、フェレットの名前を呼んで話しかけたり、おやつをあげたりするのも効果的です。
フェレットは好奇心旺盛で人懐っこい性格ですが、初めの頃は慎重にアプローチする必要があります。毎日少しずつスキンシップを取り入れると、フェレットが飼い主に慣れやすくなるでしょう。
まとめ|正しい知識を身につけてフェレットと楽しい毎日を過ごしましょう
本記事では、フェレットの飼い方について、基本情報から飼育に必要な知識、注意すべき病気まで詳しく解説しました。
フェレットは、その愛らしい見た目と好奇心旺盛な性格から、多くの人の心をつかむ可愛らしい動物です。そんなフェレットを飼うためには、正しい知識や適切な飼育環境が大切です。
フェレットの飼育を検討している方は、本記事を参考にして、フェレットと楽しい毎日を過ごしてみませんか?